AGA治療はお金がかかるものであり毎月の出費を少しでも抑えたいという気持ちは痛いほど分かりますが私が犯した最大の過ちは医師に相談することなく自分の感覚だけで薬を減らしてしまったことにありその結果として招いた再発の悲劇とそこから得た教訓をここに記すことで同じ失敗をする人を一人でも減らしたいと思います。治療を開始して二年ほど経過し見た目には薄毛であることが分からないほどに回復していた私はもう十分治ったのだから毎日薬を飲む必要はないだろうと考えフィナステリドの服用を一日置きにしさらにはピルカッターで半分に割って飲むという自己流の節約術を編み出しました。ネット上の掲示板などで減薬しても維持できているという匿名の書き込みを見たこともこの無謀な決断を後押ししましたが医学的な知識のない素人の浅はかな考えでした。減薬を開始してから数ヶ月は何の変化もなくやっぱり薬を減らしても大丈夫だと浮かれていましたがそれは体内に蓄積されていた成分が徐々に抜けていくまでの猶予期間に過ぎませんでした。ある日シャンプーをしている時に手に絡まる髪の量が明らかに増えていることに気づきましたが最初は疲れのせいだとか季節のせいだとか理由をつけて見て見ぬふりをしていました。しかし抜け毛は止まるどころか日に日に加速し以前悩んでいた生え際が再び後退し始めたのを目の当たりにした時ようやく事の重大さに気づきましたが時すでに遅しでした。慌てて正規の量に戻しましたが一度狂い始めたヘアサイクルの乱れはすぐには収まらず抜け毛は数ヶ月間止まることなく続きあっという間に治療前の薄毛状態に逆戻りしてしまいました。クリニックの先生に正直に話すとこっぴどく叱られ血中濃度を一定に保つことがいかに重要かそして一度再発すると再び抑制するのにどれほどのエネルギーが必要かを懇々と説明されました。結局一から治療をやり直すことになり節約したつもりのお金以上の治療費がかかることになっただけでなく精神的なダメージも計り知れませんでした。この経験から得た教訓はAGA治療薬の用法用量は膨大な臨床データに基づいて定められた最適解であり素人が勝手にいじって良いものではないということそして減薬や中止を考えるなら必ず医師の指導のもとで慎重に行わなければならないということです。薬を減らすリスクは想像以上に大きくその代償は髪という形で支払わされることになるのです。