AGA治療を続けているにもかかわらず一向に抜け毛が止まらないあるいは初期脱毛の時期を過ぎてもダラダラと抜け毛が続く場合には薬の効果不足だけでなく自身の生活習慣や治療薬の量に問題がある可能性を疑い総点検を行う必要があります。まず生活習慣において最も髪に悪影響を与えるのが睡眠不足であり髪の成長ホルモンは入眠から三時間以内の深い睡眠時に分泌されるため慢性的な寝不足や不規則な生活リズムは毛母細胞の再生能力を著しく低下させ薬の効果を相殺してしまいます。次に食生活ですが髪の主成分であるケラチンを合成するためにはタンパク質だけでなく亜鉛やビタミン群が必須であり偏った食事や過度なダイエットによる栄養失調は直ちに抜け毛の増加につながります。特に亜鉛は細胞分裂に不可欠なミネラルでありながら体内で生成できないためサプリメントなどで積極的に補うことが推奨されます。また喫煙は「百害あって一利なし」の典型でありニコチンによる血管収縮作用は頭皮への血流を阻害しせっかくミノキシジルで拡張した血管を再び締め上げてしまうため治療中は禁煙が絶対条件と言っても過言ではありません。ストレス管理も重要で過度なストレスは自律神経を乱しホルモンバランスを崩すことで脱毛を促進するため趣味の時間を持つなどリラックスする工夫が必要です。治療薬の量に関しては自己判断で減薬しているケースが意外と多く「副作用が怖いから」「節約したいから」と規定量よりも少なく服用したり一日置きにしたりすることは血中の有効成分濃度を不安定にし十分な抑制効果が得られず抜け毛が止まらない原因となります。逆に薬が効いていないと感じる場合は医師と相談の上でフィナステリドからより強力なデュタステリドへ変更したりミノキシジルの濃度を上げたり内服薬を追加したりといった治療強度の見直しが必要になることもあります。さらに見落としがちなのが頭皮環境の悪化であり合わないシャンプーによる炎症や整髪料の洗い残し過剰な皮脂分泌による脂漏性皮膚炎などが抜け毛の原因となっている場合もあるため頭皮を清潔に保ち保湿ケアを行うことも大切です。抜け毛が止まらない原因は一つではなく複数の要因が絡み合っていることが多いため薬だけに頼るのではなく生活全般を見直し最適化する総合的なアプローチこそが確実な発毛への近道となります。
抜け毛が止まらない時に見直すべき生活習慣と治療薬の量